シミ 消す方法【シミの種類と治療法!】

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シミというのは医学的な言葉ではないので、厳密な定義はありません。

顔にできた、茶色っぽく見えるものなら、なんでもシミと呼ばれるので、皮膚科医から見るとホクロやイボに相当するものでも、フンミ」と呼ぶ人もいます。

つまり、「肌の上に、正常な皮膚色とは別のものが発生し、美容上問題になったもの」を一般的にはシミと呼んでいるようです。

それでは、シミの種類と治療法についてお話します。

シミ 消す方法【シミの種類と治療法!】

■老人性色素斑
・症状
「シミ」といわれるもののなかで、もっとも多いのがこれです。日光性黒子ともいい、紫外線の影響でできるものです。

おもに頬骨の高い部分に、1センチ大くらいまでの丸い色素斑ができ、はじめは薄い茶色をしていますが、次第に濃くはっきりとしてきます。

何年もたつうちに隆起してくることがあり、脂漏性角化症になっていくものもあります。

・治療法
はっきりしてきたものは、レーザー治療でないととれません。

ごく初期のものなら、美白化粧品も有効です

 

■脂漏性角化症
・症状
老人性色素斑から次第にイボのように盛り上がってきたものをこう呼びます。

よく見ると、表面はボツボツとしています。

手の甲などにできる茶色いシミも、これに相当するものが多いです。

・治療法
レーザー治療でないととれません。

 

■雀卵斑(ソバカス)
・症状
一般的には小さいシミのことをソバカスと呼んでいますが、厳密には遺伝的なもののみソバカスといいます。

10代のころからでき始め、小さい茶色い色紫斑が、鼻を中心に散らばるようにできます(鼻に多くできるのが0との違いです)。

よく見ると、シミのひとつひとつが、丸というよりは三角や四角い形をしています。

白人にはとても多いのですが、日本人でも色白の人に比較的多く見られます。

・治療法
レーザーで治療すればきれいにとることができますが、美白化粧品の効きめはあまりよくないようです。

 

 

■炎症性色素沈着
・症状
ニキビ痕や傷の痕などが、茶色くシミになって残ったものです。

足にできた虫刺されがしばらくシミのようになって消えないことがありますが、それも同じものです。

また、ムダ毛を毛抜きで抜いていると、毛穴のまわりが黒くなることがありますが、これも炎症性色素沈着です。

無理に抜くことで毛穴が炎症を起こしているのです。

炎症性色素沈着になると「痕が残った」と、心配する人が多いのですが、時間がたてば消えることもあります。
ただし、消えるまでに2~3年かかることもあり、また、その間に日焼けしてしまうと消えなくなることもあります。

・治療法
早く消すには、ピーリングがとても有効です。

また、美白化粧品を併用することもおすすめです。

 

■肝斑
・症状
頬骨の部分に、モヤモヤと左右対称にできることが多く、色は茶色、灰色などさまざまです。

鼻の下や額に出ることもあります。

肝という字を使いますが、肝臓とは関係なく、女性ホルモンのバランスがくずれたときにできるといわれます(男性にはほとんどできません)。

そのため、妊娠中、ピルを服用したとき、また更年期の人によく見られます。

・治療法
レーザー治療は不向きで、トラネキサム酸という薬を、数か月服用すると、薄くなることが多いです。

ピーリングや美白化粧品も有効ですので、内服と併用すると、より早く効果が現れます。

 

■花弁状色素斑
・症状
海などで急に日焼けしたあとに、肩から背にできる小さなシミで、よく見ると花びらのような形をしています。

・治療法
レーザー治療が確実で、そのほかの方法で消すことは難しいようです。

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