乾燥には保湿化粧品【乾く肌のお手入れは保湿成分を与えることです!】

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「保温」とはよく聞く言葉ですが、この意味を間違えてとらえたままお手入れを続けていると、いつまでたっても肌は乾いたままです。

乾かない肌を目指すのであれば、まずは「保湿」を知ることが大事です。

それでは、乾く肌の保湿についてお話します。


 

<目次>
・乾燥には保湿化粧品【乾く肌には保湿成分を与える!】
・セラミド配合の化粧品の選び方!
・ヒアルロン酸の優秀さと弱点!

乾燥には保湿化粧品【乾く肌には保湿成分を与える!】

「保温」とは、字のごとく「湿気を保つこと」です。

肌の水分を維持するようなスキンケアを保温といいます。

水分そのものを「与える」のではなく「保つ」「維持する」というところがポイントです。

肌を土壌にたとえたら、土壌改良することが保温であって、土に水をかけることは保温ではありません。

保水力のない土壌にいくら水を与えても、下から流れ出てしまいます。

まずは水もちのよい土壌に変えるということが必要です。

スキンケアでも同じことで、水そのものを与えることは保温ではありません。

保水力のあるもの、すなわちセラミドなどの保温成分を与えて肌質を改良することが保温になります。

うまく保温をおこなって、保水力のある肌に変われば、乾いた空気の中でも肌は乾燥しないものです。

保温成分は、セラミドやヒアルロン酸などたくさんあり、化粧水よりは美容液やクリームに多く配合されているものです。

各々の特徴を知り、使い分けましょう。

 

セラミド配合の化粧品の選び方!

セラミド配合の化粧品はたくさん出回っていますが、選び方には注意が必要です。

「セラミド○○」というように、セラミドの名がついていても、本当のセラミドではなく、セラミドに似た働きをするものという場合もあります。

「セラミド1」「セラミド2」というように、セラミドのあとに数字がついているものは、たいてい本当のセラミドですが、それらが入っていても、濃度が低すぎて、効果があまり出ないものもあります。

なぜこのようなものが多く出回るのかというと、ひとつにはセラミドの原価が高いことが挙げられます。

セラミドは化粧品の原料の中では比較的高価なものです。

そのため、本物と似たような商品がどうしても出回るのは、ブランド品と同じです。

購入する際には、よくわからなければメーカーに本当のセラミドかどうか問い合わせます。

ただし、濃度までは教えてくれませんので、あとは肌で試すことになります。

本当のセラミドがある程度の濃度で入っているものを使えば、肌が乾燥することはまずなくなるはずです。

ちなみにセラミドは水には溶けませんので、化粧水のようなものにはほとんど入っていません。

美容液かクリームによく配合されており、価格はどうしても3千円以上にはなるようです。

 

ヒアルロン酸の優秀さと弱点!

もともとはニワトリのトサカから抽出され、高価なものとされていたヒアルロン酸ですが、今はバイオの技術で安く生産できるようになり、ハンドクリームやヘアケア製品にまで配合されるようになりました。

ヒアルロン酸は、化粧品として肌に使った場合、肌表面の保温としては非常にすぐれており、乾いた空気の中でも水分を逃がしません。

セラミドよりはかなり安価ですし、敏感肌の人でも使えますから、日常使いの保温成分としてはとてもよいものです。

とくに30代くらいまでの人の場合は、肌の油分よりも水分を増やすようにすべきですから、乳液などよりも、ヒアルロン酸配合のノンオイル(もしくは油分少なめ)の美容液を使うほうがよいでしょう。

ただし、ヒアルロン酸の欠点は、あまりたくさん使うと肌が「ペタッとした」感じになるということです。

水分が多いので、夏場の湿気の多いときのように、肌が湿った感じになり、うるおってなめらかになったというよりは、ペッタリとはりつく感じになります。

化粧のりも悪くなることがあります。

これは、ヒアルロン酸が、もともとは角質内には存在しないものだからといえるでしょう。

真皮にはありますが、表面の角質にはないものですので、角質へのなじみがよくないのです。

もともと角質にあるセラミドや天然保湿因子のほうが、どうしてもなじみはよいように感じられます。

ただしヒアルロン酸はすぐれた水分維持能力をもっていますから、保湿成分にはなくてはならないものです。

要するに、どんな保温成分でも一長一短なのですから、いろいろなものをとりあわせ、長所短所をうまくカバーしあうように絶妙にブレンドされたものが、すぐれた保温化粧品なのです。

なお、化粧品に含まれるヒアルロン酸は、真皮まで浸透することはないので、加齢で減ったヒアルロン酸を増やす作用はありません。

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